!本サイトはプロモーション・広告を含んでいます。
現役ママ管理栄養士のれもんです!
ベーシックな離乳食の始め方は、こちらの記事で書きました。
離乳食を始めてみたものの・・。
始めたからこその切実なお悩みを抱えているママ・パパは多いんじゃないでしょうか?
実はたくさん悩んだわ。知識だけじゃどうにもならないことが多かったのよ。
そこで今回の記事では、現役ママ管理栄養士が実際にやってみて感じたお悩みをどう解決したかを書いていきます。
あなたにも、必ず一つは思い当たることがあると思いますよ!
食べるものが増えてきたら
数ヶ月すればだんだん食べられるものが増えていきますが、悩みも増えてくる時期です。
2回食であれば大人と食べる時間が違うので、1日中食事の支度と片づけをしているような感じ。3回食になってもまだ食べる内容が違うので手間は減らず。
こどもの分だけ別で作るのが大変・・。
いろいろな本やネットにも書いてありますが、やはり「取り分け」が一番手っ取り早いでしょう。
基本は「煮る」「蒸す」など、食材の中心までしっかり火が通せる調理法が取り分けに向いています。
煮物なら一番やりやすいですし、大人用のスープの具材を取り出してアレンジするのもいいでしょう。
とはいえ、絶対に大人と違うものを作らなければいけないわけでもありません。調味料を使い始めていればなおさら。
まずは赤ちゃん向けに薄味で作って取り出し、残った鍋には大人用に味を足せばOK。具材の種類さえ気をつけてあげれば、大人とほとんど同じもので用意できますよ。
私がよくやっていたのは「まとめて茹でて翌日に回す」やり方。
離乳食を始めた頃は食材も限られています。翌日分も含めて多めに加熱しておき、清潔な保存容器に入れて2日以内に味を変えて出してあげるんです。
毎日イチから作るのは大変なので、余裕のあるときにあらかじめ用意しておくといいでしょう。
だしって必要?取ったことないから難しそう・・。
だしには「うま味」というものが含まれています。赤ちゃんの敏感な舌には大事な要素です。
離乳食に使ってあげると味覚形成に好影響ですので、積極的に取り入れてほしいもの。
かつお節や昆布などで本格的でなくとも、市販のだしパックを煮出すだけでも十分良いだしが取れます。
さらに時間がない人にオススメなのは、清潔な容器(ボウルでもOK)に水500ccにだしパックを入れて一晩冷蔵庫に入れておくだけ。
水出しで取る方法ですね。煮出す方がしっかり取れますが、水出しでも時間をかければそれなりに取れます。
だしを多めに取っておき、製氷皿で凍らせておくのも使いやすいです。使うときに鍋に直接入れればすぐに溶けるので、私もしょっちゅう作っておきました。
子どもたちは今でもだしの味が好きみたいで、洋食より和食の方が好きなようです。
調味料って何から使えばいい?
特別なものは使う必要ありません。一般的な醤油・砂糖・味噌・塩あたりから始めます。
料理酒・みりん・酢などはまだ使いません。基本の4つの調味料で十分です。
最初は味をつけるというより、風味をつける程度の使い方。
例えば、だしにほんの少し色がつく程度の醤油を加えるだけでも香りが全然違います。
10ヶ月超えた頃からは油を使った調理法も使えます。普通のサラダ油より、乳化した状態のバターやマヨネーズを使う方がいいでしょう。いずれも少量から始めます。
よく「有機野菜や国産野菜から作った調味料がいいのか」「アレルゲン除去の調味料がいいのか」と聞かれます。健康食品やオーガニックショップで売っているものですね。
何かアレルギーがあると分かっている場合には、もちろんアレルゲンが含まれない調味料を使いますが、そうでない場合には特別なものはいりません。大人と同じものを、量を加減して使えばOKです。
ものの良さを吟味するのはもっと後でも構いません。
まずは、赤ちゃんの様子をよく観察しながら、食べること自体が身につくように心がけてあげましょう。
もともと料理が苦手。そんなにいろいろ作れません・・。
もともと料理が得意な私でも(まぁ、管理栄養士ですからね)、離乳食は試行錯誤です。
料理が苦手という人にはハードルが高く感じるのもムリはありません。
そういうときは、市販のベビーフードを利用しましょう。
私もお世話になったわよ!
ベビーフードは月齢別に販売されていますので、赤ちゃんの様子に合わせて選んであげましょう。とろみや具材の硬さも均一なので扱いやすいのも嬉しいポイント。
そのままあげてもいいですし、肉や魚のソース代わりに使ってもいいです。
やや具材が少ないので、茹でた野菜を付け足してかさ増しするとボリュームアップできて便利です。
瓶詰めやレトルトで売っているので保存もききますが、一度開けたものはその日のうちに使い切りましょう。
母乳・ミルクと離乳食の関係
離乳食を始めてから1歳を超えるくらいまでは、離乳食と母乳・ミルクを併用していくことになります。
今まではとにかく欲しがるだけ飲ませていたけど、食事が始まったらどんな感じであげればいいのか?難しいところですね。
離乳食を始めたら、母乳やミルクは減らさないとダメなの?
確かに、離乳食を食べる量と回数が増えてきたら、母乳やミルクは減らしていく必要があります。
ですが、離乳食を始めたからといって授乳を減らしすぎてしまうと、体重増加が鈍ってしまうこともあるので注意が必要です。
検診で体重増加が鈍いと言われて離乳食のことを根掘り葉掘り聞かれるハメに・・。管理栄養士が管理栄養士さんに栄養相談させるというカオスな状況になりました。
思わず職業を隠したわよ。
5ヶ月~10ヶ月程度のときは、まだまだ母乳やミルクからの栄養摂取が中心になります。離乳食はあくまで「食べる練習」という位置づけ。完全に食事からの栄養摂取に移るのは1歳半~2歳程度が妥当でしょう。
少なくとも、離乳食が3回食になることと、2回の補食(おやつ)がしっかり定着するまでは授乳は減らさなくていいでしょう。
しっかり食べられていれば、欲しがるだけ授乳しても今までほどは飲まないはずです。
そうしているうちに授乳量は自然と減ってくると思います。
離乳食よりも母乳やミルクの方が好きみたい。
新しく始めた離乳食は、赤ちゃんにとってまだ未知のもの。食べ方もまだ練習が必要です。
思ったよりも進まないのは、好き嫌いというよりは上手くできるかどうかの問題でしょう。まぁ、嫌いな味もあるでしょうけど。
今までは液体だけで栄養を摂っていたのが、突然ベタッとしたものや形があるものが入ってくれば、さすがにすんなり受け入れることはできないのではないでしょうか。
今後気長に離乳食をあげ続けていけば、いずれは食事のみで栄養を摂るようになります。
いろんな食材で、いろんな食感を体験させてあげながら練習させてあげることが大事です。
噛まないで丸のみしていそう・・。どうしよう!
とても多いのがこのお悩み。
いくつか考えられる対処法があります。
食べ物の形を変えてみる
ペーストや半ずり(少し粒が残る程度)では、噛むこともなく飲み込んでしまうのは当たり前のことですね。
離乳食を初めて数ヶ月したら、ドロドロの形態は卒業して角切りに挑戦してもいい頃です。大きくなると不安になるとは思いますが、思い切って形を変えてみた方がもぐもぐしてくれるかもしれません。
喉につっかえないように気をつけながら、まずはバナナなど柔らかい食材で試してみましょう。
食べ物をお口の手前に置いてあげる
スプーンをお口の奥の方まで持っていってしまうと、自分で噛むまもなく飲み込んでしまいやすくなります。
授乳にも練習が必要なように、ものをよく噛んで飲み込むという作業にも練習が必要です。
離乳食のたびに練習すれば上手になっていくわよ。
食べ物をお口の手前に置いてあげて、赤ちゃん自身で口の奥に送っていく練習をさせてあげましょう。
練習が進めば、舌の動きもなめらかになり、歯茎でもぐもぐする動きも増えてきます。
親も一緒に食べてもぐもぐを見せる
言葉では伝わらない時期なので、目で見えるようにしてあげるのが大事。目からの情報は重要です。
同じものではなくても、大人も目の前で何か食べて、もぐもぐしている様子を見せてあげましょう。
口の中を見せなくてもOK。大人のお口が動いているのを見て真似しようとしますので。
いつもより少しオーバーめに動かしてあげると分かりやすいです。そして、赤ちゃんがもぐもぐの真似ができたらたくさん褒めてあげましょう!
まとめ
実際にやってみて初めて難しさが分かる離乳食。
相談する相手もなかなかいないのもあり、食事のことで想像以上に苦しい思いをするママ・パパが多いと思います。