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こんにちは!れもんです。
今回はほとんどのママ・パパがぶち当たる壁である
「離乳食」について書いてみようかと。
幸せな時間ですね!!
もう毎日戦い。
今日は一口でペッと吐き出すのか、
そもそも椅子にも座らないのか。
管理栄養士として10年以上、離乳食から治療食まで全てやってきた私でも、
離乳食ほど難しい食事はないと思います。
そこで、離乳食にありがちな悩みや疑問、実際に栄養相談で聞かれた質問をもとにQ&A形式で書いてみました。
私が実際に我が子達にやってみた経験談もありますので、ぜひ読んでみてください!
離乳食の始めどき編
いよいよ離乳食デビュー!
ママ・パパもドキドキですね。
うちは一口食べるごとに写真撮ってました(笑)。
ヒマか。
5~6ヶ月から始めるらしいけど・・遅くなったらダメ?
一般的に離乳食の始めどきは生後5~6ヶ月と言われていますが、
5ヶ月になった瞬間に始めなければいけないわけではありません。
下のようなサインが現れてきたら始めどき。
- よだれが増えてきた
- 大人が食事をしているのをじっと見ている、口をもぐもぐさせている
- 試しにお粥を食べさせてみても、そんなに嫌がらない
我が子たちは食い意地が張っていたのか、
4ヶ月半くらいからもぐもぐさせて見つめてきましたんで(笑)。
5ヶ月過ぎて数日でお粥ペーストから始めました。
上の子はそのまま何事もなく進みましたが、
下の子はいざ食べさせたらあまり食べず。
1週間お休みして再開したところ食べるようになった感じです。
子どもによって全然感触は違いますね。
赤ちゃんはみるみる活発になっていきます。
手先の器用さや、ハイハイやつかまり立ちなど、
体の機能がどんどん発達していく時期です。
刺激を吸収することで脳の成長を促し、
体もこころも育んでいきます。
8ヶ月から9ヶ月以降は脳の発達が加速する時期であり、
よりいろいろな栄養素が摂れていた方が望ましい時期でもあります。
その時期にまだお粥ペーストのみだと、
やや心もとない気がするんですね。
理想を言えば、8ヶ月~9ヶ月の頃には肉類や魚類、アレルギーがなければ卵やチーズなど、
いろいろなタンパク質系おかずにも手が出せるといいかと思います。
あとは個人的な感想ですが。
8ヶ月以降になるとそれなりにものの区別がついてくるので、
ペーストのベタッとした感じは嫌がるのではないかと思います。
言い方が非常に悪いですが・・。
わけが分からんうちに口から食べることを習慣化しておいた方が
後々ラクなんじゃないかと思うのです(笑)。
5ヶ月~6ヶ月で「口から母乳・ミルク以外のものを食べる」ことを練習して、
それ以降から本格的な離乳食が始まると思っていただければいいかと。
お粥のペーストを作っても、どうしても粒が残っちゃう・・。
最初にあげるものはお粥のペーストですね。
「ペースト」というのは、本来粒が全くなくてなめらかなものですが、
これを自分でやろうとするとなかなか手間がかかります。
スタンダードなのは、
離乳食用のすり鉢ですりつぶすやり方ですね。
ハンドブレンダーなどでやるとキレイにできますが、
1回分は非常に少ないので使えないのが難点。
ほんの少しでも粒が残ってたらダメなんですか?
私としては、正直そこまで頑張らなくてもいいような気がするの。
米1粒の1/2以下の大きさの粒が少し残っているくらいなら問題ないでしょう。
全体がペーストに近づくようにすりつぶしながら、
大きな粒があったら集中的につぶす・・を繰り返していく感じ。
大体ペーストっぽくなっていればOKです。
手作業でやるからには、
完全な市販品のようなペーストは難しいのが現実。
ペーストをあげる時期というのは短いですし、
たくさんの量を食べさせる必要もありません。
口から食べる練習程度なので、
粒が少ないところをすくって欲しがるだけあげればいいんですね。
それでも粒が残るのが怖い人は、
すり鉢にこし器がついている離乳食キットを使いましょう。
粗目のこし器でお粥を裏ごしした後にすりつぶせばよりペーストにしやすくなります。
野菜など他の食材も裏ごしできるので、
最初に選んでおくと便利です。
毎回ちょっとだけお粥を炊くのが面倒・・。
お粥を毎回炊くのは大変です。
私は一度に数回分作って、
小分けで冷凍保存していました。
特別なものを使いたくなかったので、100均で製氷皿を買ってきて冷凍し、
使う分をビニールに入れて流水解凍してあげていましたね。
きちんとしたものを使いたい人は、
離乳食用のフリーザーパックもたくさん出ています。
お粥だけでなく、
離乳食用に食材を冷凍保存するときには以下の点に注意します。
- 保存容器や器具などは清潔なものを使い、乾燥させてから食材を入れる
- 冷凍したものは2週間以内(できれば1週間以内)に使い切る
- 冷蔵庫で解凍、または流水解凍にする
- 解凍したものは必ず火を通してから食べさせる
- すりつぶした状態で冷凍しない
また、一度加熱しているからと言って、
解凍後にそのままの状態であげるのは赤ちゃんにとっては危険です。
面倒でも、再度加熱してから食べさせてあげましょう。
その分きちんと加熱してから出してあげましょうね!
我が家では1回分のお粥が電子レンジで作れて、
そのまますりつぶせる調理セットを使っていました。
おかずの食べ始め編
お粥が何となく食べられるようになったら、
次はおかずを足していきます。
最初はお粥+1品で十分でしょう。
慣れてきたら2品へ、
余裕があったら3品~4品へ増やしていきます。
最初は何がオススメ?
まずは野菜類のペーストをあげてみます。
使いやすいのは下のような食品。
- 根菜類(にんじん、だいこんなど)
- イモ類(じゃがいも、さつまいも)・かぼちゃ
- 葉物(ほうれん草、キャベツなど、芯や茎は取り除く)
アレルギーが比較的起きにくく、
アクも苦味も少ないものから始めていくのが一般的です。
食材自体の扱いもカンタンなものなので、
初めて離乳食を作る人にもやりやすいと思います。
時間はかかりますが、手でカンタンにつぶせるくらいの硬さまで茹でておくと
ペーストになりやすいです。
熱いうちなら水分も多いので、
火からあげたらすぐにつぶしておくのがいいでしょう。
下のような食品はもっと後になってからあげるようにします。
- あくが強い野菜(ナスなど)
- 茹でても繊維質が残りやすい野菜(小松菜、ごぼう、れんこんなど)
- 豆類・海藻類など
赤ちゃんの消化機能はまだまだ未熟です。
ちょっとしたことで刺激になることもありますので、
まずは胃にやさしい食品で慣れさせてあげましょう。
これらの食品は10ヶ月以降まで使わなくても大丈夫。
ものによっては1歳過ぎてからでも問題ありません。
初めてのタンパク質系おかずは何がいい?
野菜類のバリエーションが増えてきたら、
次はタンパク質系のおかずを足していきます。
目安としては7ヶ月以降でしょうか。
7ヶ月以降は寝返りに加え、
早い子ならハイハイなどで体を動かす遊びが格段に増えてきます。
筋肉も少しずつついてくるので、
タンパク質の摂取が大事になってくる頃ですね。
具体的には脂質が少ないものからあげていきます。
- 白身魚(タイなどお刺身のサクが使いやすい)
- ささみ(自分で茹でても、水煮の缶詰やレトルトでもOK)
- 豆腐(絹豆腐)
私はお刺身のサクをよく使いました。
タイのお刺身を1回分(大人の1~2切れ程度)を小分けにしてラップに包み、
冷凍庫OKのジップロックに入れて保存していました。
また、缶詰やレトルトの肉類もお世話になりました。
油漬けではなく水煮タイプのものを選びます。
それでも熱湯をかけてさらに油を落とす手間はありますが、
長期間常備しておける利点は捨てがたい!
月齢が進めばそのまま使えますしね。
9~10ヶ月程度になって、上の食品が問題なく食べられたら次のステップへ。
- 卵(卵黄・卵白)
- 青魚(ブリ、サバなど)
- 納豆(ひきわり)
- 肉類(牛、豚)
納豆もいいんだ!
うちの子たちもよく食べたわ。
牛肉・豚肉は、
できるだけ脂身の少ない部位から始めます。
ひき肉は意外と油が多いので、
薄切り肉の赤身部分から始めましょう。
卵はまず、固茹での卵黄のみから。
卵のアレルゲン(アレルギー原因物質)の多くは卵白に含まれています。
卵黄のみを少量から始めて少しずつ量を増やし、問題なければ全卵で使うようにしていきます。
この辺りの食品はアレルギーが出やすい(全員が出るわけではありませんが・・)ので、
一度にたくさんあげすぎないようにします。
買っちゃったからダメにしないようにどんどん使いたくなりますが、
小分けにして冷凍するなどして赤ちゃんの負担にならないようにしてあげましょうね。
新しいものをあげるのが怖すぎる・・。アレルギーだったらどうしよう!
ママやパパに重度のアレルギーがあるなら事前に調べることもあるかもしれませんが、
正直赤ちゃん本人に症状が出ないと見つけられません。
また、ママ・パパにアレルギーがなくても赤ちゃんにはあるということも十分あります。
予想はつかないということですね。
オススメしているのは、
新しい食品をあげるのは「平日の午前中」にするということ。
万が一アレルギー反応が出ても、
この時間帯なら小児科外来の診療時間内です。
もちろん急を要する事態であれば救急車を呼ぶ必要もありますが、
まずはかかりつけにすぐに頼れる時間帯を選ぶ方が安心です。
アレルギーには食べさせて30分から1時間程度でかゆみや発赤が出る場合と、
数時間してから出る場合とがあります。
離乳食の後に急に機嫌が悪くなった、口の周りをかゆがっているなど気になることがあったらすぐに病院に相談しましょう。
また、下のような食品はわざわざ離乳食としてあげる必要はありません。
- 雑穀(玄米、オートミールなど)
- いか、たこなど、噛み切りにくいもの
- そば、ナッツ類
- エビ・カニなど甲殻類
- チョコレート、ジュースなど甘いもの
- 香辛料
噛み切るのが難しい食品だったり、
アレルギーが出やすい食品ですね。
最近クックパッドでオートミールを使った離乳食レシピが載っていました。
とっても映える写真つきで「健康離乳食!9ヶ月~」と書いてありましたが・・。
そんなにビックリなことなんですか?
赤ちゃんの消化機能には重すぎます。
雑穀類が健康に良いのは大人になってからなので注意しましょう。
また、エビやカニなどの甲殻類アレルギーは大人が持つアレルギーで一番多いです。
乳児期~小児期のアレルギーの大半は成長とともになくなっていくことがほとんどですが、
甲殻類アレルギーは大人になっても残存することの方が多いそうです。
1歳を超えて、消化機能が鍛えられた頃に食べさせても遅くないので、
ムリにあげる必要はありません。
まとめ
今まで数多くの栄養相談をやってきましたが、
離乳食についての栄養相談の内容はさまざまです。
一つとして同じものはなく、
確実な正解はありません。
離乳食が始まった後のお悩みについてはこちらの記事で書いています。
一緒にどうぞ!