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※画像は「ウェルネスダイニング」公式HPより引用
こんにちは!れもんです。
別の記事で、治療食の宅配食である「食宅便」について書きました。
病院で管理栄養士として栄養相談を行っている中で、患者さんに勧めることも多々ありましたが、中にはお弁当に対してあまり良い印象を持っていない人もいました。
味気なかったり、作り置き感があって食欲がわかないという患者さんもいます。調理する家族の方も、治療食を患者さんの分だけ作るのは面倒なので仕方なく宅配食にしているという人もいます。
患者さんたちの声を聞いていていろいろ探してみた結果、今回見つけたのが「制限食料理キット」というセットです。
従来のお弁当とは違い、カンタンに調理で出来たて料理が作れて、食事療法もバッチリ。冷凍弁当に抵抗がある人もこれなら使えそうです。
今回の記事では、「ウェルネスダイニング・制限食料理キット」についてご紹介します。
一味違う治療食の食べ方を提案している企業。料理キット以外の商品も併せて紹介します。
ウェルネスダイニングがオススメできる4つの理由
包丁いらず&食材・調味料の計量なし
治療食に関わらず、料理の下ごしらえは面倒なもの。包丁が苦手な人もいるでしょうし、治療食ともなると食材や調味料の量や使い方にも工夫が必要となります。
私達のように治療食を作ることが仕事であれば問題ありませんが、普通の料理を作るのも大変なのに治療食なんてムリ・・という人も多く見られます。
「ウェルネスダイニング」の商品は、あらかじめ食材の計量・切り分けが済んでいます。しかも、調味料も治療食の内容に合わせて計量されているので安心&楽ちん。
自宅で用意するのはフライパンと油だけ。手順に従ってフライパンに入れていくだけで調理できます。
時短料理としても役に立ちそうですね。
1人分の分量で用意できるのでロスなし
この料理キットは「1人分のおかずのみ」のセットになっています。
一人暮らしの人や、家族の中で治療食が必要な人が1人しかいない場合に最適です。
食材を普通に調達すると、少人数の家族の場合には食べ切れずに食材ロスに繋がります。それを避けるために食材の買い込み自体を控えてしまい、栄養バランスが悪くなっていく・・という悪循環に陥るケースが多くあります。
基礎疾患を抱える年代は子どもが独立している家庭も多く、その傾向が顕著です。
その点、個食に対応している商品は無駄なく食べられますので重宝しますよね。
キットは7食セット・14食セットの他、2人分のセット(7食×2)もあります。家庭のニーズに合わせて選びましょう。
冷凍保存&真空パックで省スペース
冷凍状態で届くので、チルド品より日持ちするのは従来商品と同じ。
ウェルネスダイニングの商品で違うのは、料理ごとに1品ずつ真空パックにされていること。
おかずが数種類入ったお弁当タイプだと、コンビニ弁当を何個か買うのと同じくらいのかさがあります。冷凍庫もパンパンになってしまいますね。
真空パックでの保存となれば、弁当箱での保存よりもフレキシブル&省スペースで保存できます。
セットがバラバラになってしまわないように気をつければ大丈夫でしょう。
カンタン調理で出来たて料理
やはり出来たての料理の美味しさは格別。レンジでチンしたものとは違いますよね。
調味料ごと真空パックになっているので、解凍した後に油を熱したフライパンに入れるだけで食べられます。調理はカンタンな作業のみなので、自炊が苦手な人でもできそうですね。
ニーズに合わせた4つのタイプ
治療食と言っても、持っている病気によって気をつけることは違います。
自分の体の状態に合わせて、適切なキットを選ぶようにします。ウェルネスダイニングでは、以下の4つのキットがあります。
- 栄養バランス料理キット
- カロリー&糖質制限料理キット
- 塩分制限料理キット
- たんぱく&塩分調整料理キット
栄養バランス料理キット
1食270kcal前後・塩分2.5g以下を目安に、管理栄養士監修のメニューが並びます。制限はさほど厳しくないので、既に持病がある人は別のキットを選ぶ方が効果的です。
まだ診断はされていないけど気になる数値がある人、食習慣を改善したい人に適しています。
普通に好きなものを食べ続けるよりは断然コントロールしやすくなります。
カロリー・糖質制限料理キット
1食240kcal前後・糖質15g以下・塩分2.5g以下に抑えているキットです。
1日の摂取カロリーを抑えたい人、糖質制限を取り入れたい人向けです。塩分制限はそこまできつくありません。
1食置き換えるだけでも違うと思いますよ。
既に糖尿病があって薬やインスリンが処方されている人は、過度な糖質制限は低血糖の原因になる恐れがありますので、使う前に管理栄養士・薬剤師に相談しましょう。
塩分制限料理キット
1食270kcal・塩分2.0g以下に抑えてあります。出汁や香辛料を駆使して、少ない塩分量でも満足して食べられるように工夫されています。
人間は加齢に伴い塩味を感じにくくなります。そのため、年数を重ねれば重ねるほど摂取塩分量も多くなってしまう傾向にあります。
また、濃い味付けはくせになりやすく、舌もあっという間に慣れてしまいますので、こうした料理キットを使って薄味を忘れないようにするのもいいでしょう。
たんぱく&塩分調整料理キット
1食300kcal前後・たんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下に制限した料理キットです。
慢性腎不全(透析導入前)の治療食ですね。
腎臓病の食事療法は、治療食の中でも一番複雑です。たんぱく質・塩分・カリウム・リンなどを抑えると同時に、カロリーはしっかり摂らなければいけません。自分で完璧に作ろうと思ったら大変です。
宅配食や料理キットの中で、一番ニーズが高い分野と言っても過言ではありません。
たんぱく質を制限する分、食事の満足感も得られにくいのが腎臓病食の難点。
こうした料理キットを使えば、食べごたえにも管理栄養士が配慮しているのでありがたいですね。
【自分の好みやニーズに合った宅配食はどれ?】
【いろいろ比較してから選べたらいいのに・・】
そういう人には「比較ができる相談室」を使ってみましょう!
その他の商品も充実ラインアップ
ウェルネスダイニングでは、料理キット以外にも便利な商品があります。
公式HPの一番下から確認できます。
お弁当タイプ(気配り宅配食)
やっぱり、どんなにカンタンでも料理はしたくない人もいるでしょう。また、家族が一人暮らしの親御さんに買う際に、危ないから火を使ってほしくないというケースもあります。
ウェルネスダイニングでは、従来のようなお弁当タイプも扱っています。
料理キットよりもジャンルが細分化されているようですね。
- カロリー制限
- 塩分制限
- たんぱく&塩分調整
- 糖質制限
- 健康応援
- (厳選)栄養バランス気配り定食
「健康応援」は、料理キットの「栄養バランス料理キット」に相当するもののようです。
「(厳選)栄養バランス気配り定食」は、国産食材にこだわっており、1食あたり10品目以上の食材を使っているそうです。「健康応援」をアップグレードした感じでしょうか。
お値段は変わらないようです。
やわらか宅配食
噛む力・飲み込む力が弱くなってきている人向けです。
状態に合わせて3種類の硬さがあります。
- ちょっとやわらかめ宅配食
- かなりやわらか宅配食
- ムースやわらか宅配食
ちょっとやわらかめ宅配食
適度な食感を残しつつ、自分で作るよりも少しやわらかく作られたお弁当。
一口大に切られているため、噛み切るのが難しいという人も安心して食べられます。
一番普通食に近い形状といえますね。
かなりやわらか宅配食
食材の形はしっかり残っているものの、お箸で持ち上げるだけで簡単にほぐれるやわらかさ。
食材の芯までじっくり火を通すことで実現したやわらかさで、噛む力が弱くなってしまった人にオススメです。
とろみのついたソースをかけて、口の中でまとまりやすくなるように工夫されています。
飲み込む力が弱くなっている人にとって、口の中で食材がバラけてしまうのは誤嚥の原因になって危険ですので、こういった工夫がされているのはポイント高いですね。
ムースやわらか宅配食
食材をムース状にした後、実際の料理に近い形に成形している宅配食。
和菓子の練りきりくらいの硬さで、スプーンで簡単につぶせます。
弾力はほとんどないので、噛む力・飲み込む力ともに弱っている人に向いています。舌と上顎で押しつぶせるくらいですかね。
ムース食のニーズの高まりは、医療体制の現状も関係しています。
ムース食が必要となるような病態の人でも、入院先が急性期病院であれば長く入院できません。施設へ移れればいいのですが、空きがなければ自宅退院にするしかありません。
私の病院も、平均在院日数が8日以内の超急性期病院なので、こういったムース宅配食の要望はとても多いです。
この形状の食事は、個人で作るのはとても大変。ミキサーなどの調理器具も必要ですし、専用の凝固剤も必要になります。硬さを均一にするのも慣れないと難しいし。
そういう家庭には、このようなムース食の宅配は強い味方になります。
咀嚼・嚥下に関する状態は、人によって全く異なります。状態に合わせた硬さ・形状を選択しないと、もともとの嚥下機能が衰えたり、誤嚥の原因になったりします。
必ずかかりつけ・入院先の医師・看護師・管理栄養士に相談の上で利用してください。または、メーカー所属の管理栄養士に確認しましょう。
トクホの味噌汁
とうもろこしデンプンから作れられた「難消化性デキストリン」という水溶性食物繊維を含んだ、トクホ(特定保健用食品)のお味噌汁です。
食後の糖の吸収を緩やかにすると言われており、血糖値が気になる人にオススメされています。
塩分も1食あたり1.1~1.2g。通常のお味噌汁だと2g近く塩分が入っていることもあり、それに比べると控えめ。
「赤だし」「白みそ」「合わせみそ」の3種類があり、その日の献立に合わせて選べます。
1食ずつフリーズドライになっているので、手軽に1品追加できるので使い勝手バツグン。
いつものお味噌汁と置き換えてもいいですね。
ちなみに、難消化性デキストリンは私も毎日摂っています。
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ベジ活スープ食
レンジでチンするだけで、1食15種類以上の野菜が摂れるスープです。
これもフリーズドライなのかと思いきや、大きめのカップのまま冷凍になっている商品。ごろごろ具だくさんで美味しそう!
味もオーソドックスな野菜スープだけではなく、カレーやクリームスープ、ごま豆乳にミネストローネなどバリエーション豊富。飽きずに続けられそうです。
成人の野菜摂取目標量の350gの半分の、175gの野菜が含まれています(加熱前の重量)。それでいて塩分は1食あたり2g以下。これはいいですね!
忙しくて朝はパン1個で済ませてしまう人、帰宅時間が遅くていろいろ用意できない人にもオススメ。クリームスープの商品にパスタを入れてスープスパにしても良さそう。
基礎疾患がなくても使えそうです。
私も欲しい(笑)。
2021年6月からは新シリーズが登場しています!
パックごはんシリーズ
ニーズに合わせた4種のパックごはんを扱っています。
1/35低たんぱくご飯
「ゆめごはん」ってやつですね。低たんぱくご飯の中では老舗です。私が新卒の頃からありました。
「病者用食品」として消費者庁から認可されている、腎疾患患者向けの商品です。
たんぱく質は国内最小の0.11g・カリウム0.2~0.6mg・リン18mに抑えている一方で、カロリーは通常のご飯と変わらないというもの。
腎不全の食事療法に非常に向いていますが・・。
個人的には味はイマイチ。何か独特の香りと食感があって、やっぱり普通のご飯とは違うんだな~と思いました。
味は二の次で、手っ取り早く食事制限したい人には向いています。あくまで個人の意見です!
魚沼産コシヒカリ100%の低たんぱくご飯
たんぱく質は0.45g・カリウム1mg・リン25mgと「ゆめごはん」より制限は緩めの低たんぱくご飯。
こちらは消費者庁の認可は受けていませんが、通常のご飯と比較すればたんぱく質は1/10、カリウムは1/50、リンは1/2程度まで抑えてあるので、制限食としては十分役目を果たせると思います。
圧力釜で瞬時に炊き上げる「高圧高温製法」で仕上げているので、米本来の甘みを活かして製品化したとのこと。
制限が緩めな分、普通のご飯により近い味わいになっていそうですね。低たんぱくの料理キットと合わせるといいでしょう。
カロリーオフごはん
ご飯のカロリーを抑えるため、米粒状のこんにゃく製粉を配合してある商品。
通常のご飯に比べて、糖質22%オフ・カロリー23%オフになっています。一方で、こんにゃく製粉が入っている分食物繊維が豊富。食後の血糖値の上昇を緩やかにすることも期待されます。
1食150g、レンジでチンすればすぐに食べられるので計量する手間もなくて使いやすいですね。
発芽玄米ごはん
玄米の次の段階である「発芽玄米」。ちょっとだけ芽が出た状態のことですね。
芽を出すために栄養をたくさん蓄えている状態で、一番栄養価が高いといわれています。
その発芽玄米100%で作った商品です。
玄米100%だと硬くて食べにくいというイメージがありますが、性質の違う数種類の発芽玄米を配合することでもちもち食感になるように工夫されているそうです。
食物繊維やビタミンB1が豊富なので、普通のご飯と置き換えるだけで効率よく栄養補給できますね。
前述の「トクホの味噌汁」と一緒に買うとお得になるセットもあるそうです(24食セット、907円お得)。
まとめ
人間にとって栄養・食事は欠かせないものです。
思えば、お母さんのお腹にいる頃からへその緒を通して栄養を摂り始めます。そこからスタートしているわけですね。その後、産まれてすぐに口からの栄養に切り替わり、年齢を重ねていくごとに食べるものは刻々と変わっていきます。
途中で病気になれば、その状態に合った食事を摂る必要があります。嚥下機能の衰えがあれば、無理なく食べられる食事に変える必要があります。
とはいえ、好きなものや美味しいもの、いろいろなものを食べたいという気持ちはずっと変わりません。
管理栄養士として大勢の患者さんに栄養相談をしてきましたが、患者さんの楽しみを奪う存在にはなりたくないと思ってきました。
ある程度の節制は必要だけど、食べる喜びは何者にも代えがたいこと。それを失ったら、人は生きる気力が衰えてしまいます。
そこで、私は一つの手段として宅配食・料理キットをおすすめします。
どこか1食でも管理された食事が摂れれば、その分他の食事で好きなものを食べる余裕ができます。
「制限するための食事」ではなく「食事を楽しむための食事」として使っていただきたいと思うのです。
食わず嫌いの人もいるジャンルですが、これを機にぜひ検討してみてください!
【自分の好みやニーズに合った宅配食はどれ?】
【いろいろ比較してから選べたらいいのに・・】
そういう人には「比較ができる相談室」を使ってみましょう!