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鮮やかな紫色と、とろっとした食感が魅力的な「ナス」。
火の通りも比較的早いので、日常的にも使いやすい野菜なのではないでしょうか。
夏野菜の定番とされていて、
カレーに入れたり、揚げて冷たいおだしに漬け込んでいただくと美味しいですよね!
我が家では夏料理の主役になります!
それだけナスは昔から食べられていた食材ってことです。
今回は、「ナス」の歴史と栄養、美味しく食べるレシピまで一挙ご紹介します!
なすについてのアレコレ
一富士二鷹三茄子(いちふじ・にたか・さんなすび)の意味
よく言う言葉ですが、これの意味って知っていましたか?
実は、これにはなすが献上されていたという徳川家康が登場します。
家康は将軍職を退いた後は、
現在の静岡県にあたる駿河国(するがのくに)で余生を過ごしたと言われています。
その駿河国で「高い」とされていた上位3つである、という説があります。
つまり「駿河で一番高いのは富士山、二番目は愛鷹山(あしたかやま・富士山の南裾にある山)、三番目は値段の高い初物のなすだよ」ってこと。
最初の2つの山はまだ分かるけど、なすがそんなに高かったの?
駿河ならうなぎの方が高そうな気が・・。
これは当時のなすの栽培方法によるものという説が関係しています。
なすは「夏野菜」といわれるように、もともとは夏の時期が栽培に適しています。
しかし「初物」としてお正月に間に合うように作ろうとした結果、
なすを植えている周りを障子で囲んで寒さをシャットアウトするなど、非常に手間と資金のかかる栽培方法になったそうです。
それで、初物のなすは値段が高騰したというわけ。
山に続いて、突然なすが出てくるわけはこういうことなんです。
紫色は「ナスニン」
ちょっと。何言っちゃってるんですか(笑)?
本当に「ナスニン」という成分なんです。
「ナスニン」はアントシアニン色素の一種で、
なすの紫色はこの「ナスニン」によるもの。
なすを切って水にさらすと、その水もちょっと色がつきますよね?
あれはアントシアニン色素が水に溶けやすい性質があるためです。
アントシアニン色素は「ポリフェノール」の一種なので、
抗酸化作用なども期待されます。
ナスニンを色をキレイに残すことで、料理の彩りも鮮やかになります。
「作付面積」と「出荷量」の上位が違う?
なすを栽培している面積が多い県なら、
必然的に出荷量も比例して多くなると思いがちですが。
なすの「作付面積」と「出荷量」のランキングを見ると、実はそうじゃなかったんです。
農林水産省の「平成28年産野菜生産出荷統計」によると・・。
なすの作付面積上位5県
- 新潟県
- 群馬県
- 山形県
- 茨城県
- 秋田県
ですが、一方の出荷量上位5県はというと。
なすの出荷量上位5県
- 高知県
- 熊本県
- 群馬県
- 福岡県
- 茨城県
作付面積のランキングでは5位以内に入っていなかった九州県が3つもランクイン!
気候が温暖でなすの栽培に適している地域では、
面積に対しての生産効率が非常に良いということでしょうね。
なすを美味しく!おすすめレシピ
私はなすの発色を良さを活かしておかずを作ります。
基本は油を使ってナスニンが逃げないような調理法にしたり、
パプリカなど同じく油と相性が良くて彩りもきれいな野菜とあわせるようにしています。
なすは油の吸収率が高いので、
なすのおかずに合わせる主菜は蒸し料理など、副菜は和え物やノンオイルサラダなど、できるだけ油を使わないメニューにして工夫します。
しぎなす(味噌炒め)
材料
- なす 3本
- パプリカ 中1個
- サラダ油 大さじ2
- 味噌 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1/2
- なすは縦4等分に切り、斜め切りにして水にさらしておく。パプリカは、なすの大きさに合わせて斜め切りにする。
- フライパンに油を熱し、なすの水気をしっかりきって野菜を炒める。なすに油が回る程度まで。
- 合わせた調味料を入れて炒め合わせる。
定番ともいえる炒めもの。
スピード調理であっという間にできます。
なすとパプリカの大きさを揃えておくと見た目がきれいです。
なすは炒めすぎてしまうとふにゃふにゃになってしまいます。
調味料を入れて炒めるとさらに火が通りやすくなるので、最初の炒める時にやりすぎないように注意してください。
焼きなす
材料
- なす 3本
- サラダ油 大さじ2
- 醤油 1/2カップ
- みりん 1/2カップ
- しょうが(すりおろし) 1かけ分
- かつお節 適量
- なすは縦半分に切ったものを、さらに横半分に切る。皮面に切れ目を入れ、水にさらす。大きめのボウルに調味料を合わせておく。
- フライパンに油を熱し、皮面を下にして中火で焼く。
- 皮面が色づいて平らになったら裏返して火を通す。
- 焼き上がったなすを合わせ調味料にくぐらす。
- 器に盛り、調味料を少量かける。お好みでかつお節をのせる。
しょうが醤油で食べる焼きなすです。
「焼きなす」というと、通常は網焼きで焦げるまで焼いて皮を剥くものですが、
それでは手間がかかるしニオイもするのでやってません!
なすが熱いうちにくぐらすため、調味料は多めになっています。
余ったものは野菜と合えれば生姜醤油和えなどで利用できます。
お肉を漬け込んでおいて、翌日に焼くのもOK。
皮面を焼いていくと、なすが柔らかくなって身が沈んできます。
皮面の丸みが平らになったら裏返すサイン。
裏返した後は1分も焼けば十分です。
なすの揚げ焼きびたし
材料
- なす 3本
- パプリカ 1個
- サラダ油 大さじ3
- めんつゆ 希釈した状態で200~250cc
- なすは縦半分に切り、皮面に切れ目を入れて水にさらす。パプリカは1個を縦方向で8等分する。
- めんつゆを作っておく。
- フライパンで油を多めに熱し、なすを皮面から焼く。
- なすを焼いた後に余計な油をペーパータオルで拭き取り、パプリカを炒める。
- めんつゆに漬け込む。
味付けは市販のめんつゆ。
失敗知らずの簡単おかずです。
アントシアニンは水に溶けやすいと書きましたが、
めんつゆに1日漬け込んでおくことでなすに色素が戻ります。
味と色をしっかり染み込ませるため、翌日まで寝かせてから食べてください。
簡単ラタトゥーユ
材料
- なす 2本
- パプリカ(赤・黄) 各1/2個
- ズッキーニ 小1本
- 玉ねぎ 1/2個
- トマト 1/2個
- オリーブオイル 大さじ2
- カゴメ「基本のトマトソース」 1缶
- 砂糖 小さじ1/2
- 塩 少々
- 材料はすべて小さめの一口大に切る。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、材料を入れて炒める。
- トマトソースと砂糖を入れて炒め合わせる。塩で味を整える。
材料さえ揃えてしまえば、あとは簡単です。
私はカゴメ「基本のトマトソース」を愛用しています。
あらかじめにんにくやその他の調味料も入っているので、
家庭でもまろやかで味わい豊かなラタトゥーユが作れます。
トマトソースだけだと、お子さんにはややすっぱいかもしれませんので、
砂糖でより食べやすくしています。
パンにのっけても美味しいです。
まとめ
じゅわっとみずみずしい野菜は夏に嬉しいですね。
今は1年中安定して手に入るので、夏に関わらず美味しくいただけます。
短時間で加熱できて満足感もあるので、我が家でも人気の野菜。